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AxivionでASPICE準拠を実現

Automotive SPICE(略称:ASPICE)は、国際標準規格ISO 33020(SPICE)を自動車業界向けに特化させたソフトウェア開発プロセスの改善・評価モデルです。ASPICEの目的は、ソフトウェア開発プロセスを評価し、継続的に改善していくことにあります。

Axivion Suiteの解析機能は、ASPICE準拠に向けた取り組みを強力にサポートします。プロセスのギャップ検出やコード品質の向上、アーキテクチャの整合性維持などに貢献します。

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Axivion Suiteは、SWE.4 および SWE.5 におけるパフォーマンス属性の達成を支援します。

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プロセスアセスメントモデル

Vモデルの図は、ASPICEプロセス参照モデルの「ソフトウェアエンジニアリングプロセス(SWE)」グループを示しています。このグループはSWE.1からSWE.6までに分類されており、Axivion Suiteは特に、SWE.4:ソフトウェアユニット検証およびSWE.5:ソフトウェア統合およびテストの一部を強力にサポートします。

プロセスアセスメントモデルでは、指標に基づいてプロセスを評価します。Axivion Suiteは、このプロセスパフォーマンス指標の測定を支援し、プロセス目標の達成を示すとともに、その実現に貢献します。さらに、Axivion Suiteによる開発プロセスの解析を活用することで、プロセスの成熟度を向上させることができ、より高いASPICEレベル(認証レベル)の達成につながります。

SWE.4 – ソフトウェアユニット検証

SWE.4「ソフトウェアユニット検証」プロセスは、ソフトウェアユニットが設計に準拠していること、ならびに非機能要件が満たされていることを確認することを目的としています。そのためには、検証戦略の策定と実施が求められます。インターフェースが仕様通りか、内部品質に関する要件が満たされているかを検証します。仕様に応じて、MISRAやAUTOSAR C++14に関するテスト、各種メトリクスに基づく検証、さらにはデータフローや制御フローの解析が必要となることもあります。Axivion Suiteは、これらすべての解析機能を提供し、SWE.4のプロセス要件への準拠を実証できます。

また、検証結果の集約と報告の方法も重要です。Axivion Suiteは、ユニットテストに特化したシングルファイル解析機能を提供しており、開発者のローカル環境でバージョン管理にチェックインする前に初期テストを実行可能です。その後、CI(継続的インテグレーション)環境にてAxivion Suiteが自動解析を行い、結果を記録します。これにより、短いフィードバックサイクルと、結果の再現性・トレーサビリティが確保されます。

テスト戦略はCIに組み込むことで定着化でき、Axivion Suiteによる解析結果は、開発者や品質管理者のIDEやブラウザに直接出力されるほか、プロセスドキュメント用のレポートとしてさまざまな形式で出力することも可能です。

SWE.5 – ソフトウェア統合および統合テスト

SWE.5「ソフトウェア統合および統合テスト」プロセスでは、個々のソフトウェアユニットを統合し、最終的にソフトウェア全体として結合・検証します。

Axivion Suiteの観点からは、この段階での主な焦点はアーキテクチャ準拠性の分析的証明(アーキテクチャチェック)にあります。このフェーズでは、統合された全体のソフトウェアに対して解析を実行し、定義済みのアーキテクチャに実装が準拠しているかを検証します。設計アーキテクチャが開発成果物として用意されている場合、Axivion Suiteのアーキテクチャ検証機能を活用することで、その準拠性を簡便に確認することができます。

一方で、既存のアーキテクチャ定義がないプロジェクトにおいても、Axivionのアーキテクチャ検証機能は有効です。この場合、アーキテクチャ仮説からプロセスを開始し、ソースコードとの比較を通じて仮説を繰り返し洗練させていきます。このプロセスで確認されたソースコード上のアーキテクチャ逸脱は、継続的な開発の中で修正可能です。このようなアーキテクチャリカバリプロセスを通じて、最終的に妥当性のあるアーキテクチャ仕様を確立することができます。

これらの検証結果は、開発者やソフトウェアアーキテクトの環境(IDE・ブラウザ)上で直接確認できるほか、プロセス文書用にレポートとして出力することも可能です。CI(継続的インテグレーション)環境への組み込みにも適しており、統合テストフェーズでのアーキテクチャ準拠性の検証に最適です。

MISRAやAUTOSAR C++14への準拠チェック、統合テストにおけるアーキテクチャ準拠性の検証など、Axivion Suiteの解析機能をプロセスに組み込むことで、ASPICE準拠の達成に貢献します。

ASPICE準拠を実現するには?

MISRAやAUTOSAR C++14へのユニットレベルでの準拠チェック、統合テストにおけるアーキテクチャ準拠性の検証など、Axivion Suiteの解析機能を開発プロセスに組み込むことで、ASPICE準拠の実現を支援します。

導入事例

品質保証ツールの導入によって開発現場はどう変わるのか。
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SynSpace

Axivionで保証

Axivion Suiteは本当にゲームチェンジャーです。継続的なテストのおかげで、プログラマーは学習曲線を経験し、それにより対応するアーキテクチャ要件の受容度が高まります。ソフトウェアアーキテクチャのプロジェクトでは、これによってAutomotive SPICEのレベル3に到達するための道が開けます。


Kosmas Kopmeier
Director Engineering Consulting at SynSpace Group GmbH 

 


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Schaeffler

Axivionで保証

自動車用組込みソフトウェアは、異なるASIL要件を持つソフトウェアコンポーネントが混在することで、その複雑性がさらに増しています。ISO 26262認証を取得したAxivion Suiteを活用することで、Schaeffler Automotive Buehl社は混在ASILシステムの高品質を維持しています。

自動化されたアーキテクチャ検証により手動テストの工数が削減され、その分、電動モビリティ分野での新規開発にリソースを振り向けることが可能となっています。

 

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企業ごと、プロジェクトごとに抱える課題や要件はさまざまです。私たちは、お客様それぞれのニーズに真摯に向き合い、信頼できるパートナーとしてご支援させていただきます。

ASPICE準拠への取り組みに関するご相談、無料デモのご希望、PoVワークショップのご案内など、どのようなことでもお気軽にお問い合わせください。


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リソース

QAリソースセンター

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自動車業界におけるAxivion Suiteの活用

Axivion Suiteを活用することで、自動車業界に求められる高度な安全性・セキュリティ要件への対応を実現。さらに、開発生産性とパフォーマンスの向上にも貢献します。

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