命を救う技術に特化したグローバル企業
Fresenius Kabi（フレゼニウス カービ）は、輸液・輸血・臨床栄養の分野における命を救う医薬品および医療技術に特化したグローバルヘルスケア企業です。同社の幅広い製品・サービスは、重症・慢性疾患の患者ケアに活用されています。Qtを活用して開発されたさまざまな医療機器の中でも、Ivenix 大容量輸液ポンプ・システムは、第18回Human Factors and Ergonomics Society（HFES）Stanley Caplanユーザー中心設計賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
Qtフレームワークとツール群は、製品マネージャー、開発者、品質管理、薬事、法務など多職種・大規模チームによる複雑な開発プロセスを効率的に支援。Fresenius Kabiが多様なソフトウェア、ハードウェア、消耗品を含むポートフォリオを高品質で提供するための重要な基盤となっています。
4万2千
会社員
78億ユーロ
売上高
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臨床現場の期待を超えるイノベーション
Ivenix 輸液システムは、現場の医療従事者が直面する実際のニーズに応えるべく、業務効率と安全性に重点を置いて設計された製品であり、数々の賞を受賞しています。投与の操作性に革新をもたらし、使いやすさを向上させるとともに、手作業によるミスのリスクを低減することが期待されています。
このような革新的な製品設計の実現において、Qtテクノロジーは即時に活用可能なソリューション群によって大きな役割を果たしました。Qtの堅牢なアプリケーション開発環境は、複数のターゲットプラットフォームに対応した医療用UIアプリケーションの開発に必要な機能をすべて備えており、実際の組み込みデバイスへの迅速な展開と、それを活用した機能・操作性テストを可能にします。
このように、医療業界に適したUI構築要素とターゲットデバイス上での早期テストを組み合わせることで、Ivenix開発チームはユーザーエクスペリエンスに注力し、安全で効果的かつ効率的なユーザーインターフェースの実現に成功しました。
シンプルさ、安全性、信頼性の新たな基準を確立
Fresenius Kabiの事例は、Qtのエンドツーエンドの設計・開発・テストツールが成功の鍵となった好例のひとつです。
Qtの設計・開発ツールは初期のプロトタイピング段階から導入されており、その後の本番用コードベースへの移行も同一のQtフレームワーク内で行えたため、開発ワークフローにほとんど中断がありませんでした。さらに、エミュレータではなく実機環境（in situ）でのSquishによるテストを実施することで、問題の早期発見と迅速な反復改善が可能となり、品質と使いやすさの向上に大きく貢献しました。
人々の健康と命に関わる領域においては、UIソフトウェアの品質・安全性・セキュリティに一切の妥協は許されません。 Qtは、Fresenius Kabiに対し、効果的な医療機器を設計・実装するための開発環境に加え、医療業界の新たな標準を定義するために必要な、自動化された包括的なテスト機能を提供しています。
直感的な操作性、豊富なAPI、安定したパフォーマンスを備えたQtのフレームワークとツール群により、Fresenius Kabiチームは高品質・高安全性・高いユーザビリティという業界要件を満たしながら、受賞歴のある医療機器を効率的かつ期日通りに市場投入することに成功しました。